設計事例

帝塚山の家


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コンセプト

ここは以前、2戸1住宅が建っていた敷地で、隣地には2戸1住宅が取壊されて残った 半分の家屋が敷地境界線に接し建っている。 設計を依頼され敷地調査を行った時、間口(6,680)が狭い事、接道が狭い事に驚かされた。 反面、大邸宅が立ち並ぶなかにあって、この与えられた条件を、 建物のデザインに反映出来ないものかと思い浮かんだのが、単純な形態でインパクトのある切妻屋根であり、三角窓のイメージである。

平面上、建物の可能な間口は風致地区でもあり、最大4,450から最少3,640とあって、当然の事ながら間取りの観点から、制約を受ける事は十分に予想された。 そういう中で、如何に空間をとらえ表現するかが、設計の課題であった。

住宅にとって、十分な採光・通風を確保するためには、限られた外部空間、 庭との繋がりも欠かせない条件である。 この家の核となるのは、2階の主人の書斎(ここでは、パブリックスペースとして捉えている) と連続した吹抜け空間であり、この空間によって、他のプライベート空間を水平・垂直方向に繋ぐ重要な役割を担っている

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